提供元: 長友佑都のファットアダプト食事法(幻冬舎)

自身4度目のW杯出場を公言した長友佑都。彼が今でも世界のトップ選手たちと肩を並べトップパフォーマンスを発揮できている理由には新しい食事法があった。共に闘った長友佑都専属シェフ加藤超也と、ロカボを提唱する一般社団法人食・楽・健康協会理事長であり、北里大学北里研究所病院糖尿病センター長を勤める山田悟医師とのファットアダプト誕生までのストーリーをまとめた。

①長友佑都がファットアダプトに辿り着いた道のり

今では「食事にこだわりを持つアスリート」として認識されている長友だが、以前は怪我が多い時期がありました。
遡る2015年のシーズン中、29歳の頃には筋肉系の怪我が続きこのまま選手として続けていくことができるのかと危機感さえ感じていたといいます。
その時期の長友はストイックに糖質制限を行なっていましたが、パフォーマンスを維持し更に向上するために選んでいた食事法にも関わらず、本人もどこかで限界を感じていたと話します。その時期に本人の食事内容をツイッターで見た加藤(現在の長友専属シェフ)が本人にコンタクトを取ったことが今のファッドアダプト食事法の実践と誕生に関わっています。

出典元: ©Shinji Minegishi

長友のサポートをする以前、加藤はイタリア料理店に勤務しており、その店には横浜F・マ リノスでプレーしていた中澤佑二さんが時折食事に訪れていました。その際のオーダーの内容からアスリートとしての食へのこだわりに感銘を受けることが多く、そのストイックな姿を間近で見ることで栄養面にも知識を持ち、体の内側からも支えることができる料理人を志したことから始まります。

大きく動きだすきっかけとなったのは、加藤がある時ふと目にした長友のツイッターでの発信。その内容はパフォーマンス向上のために食事法を試行錯誤しているが、度重なる怪我に悩んでいるというものでした。直感的にこの選手をサポートしたいと感じた加藤はすぐさまツイッターで本人にメッセージを送ったのです。

ほどなくし、長友が当時住んでいたイタリア・ミラノに渡り毎日の食事を提供するシェフとなった加藤。このようにしてそれまでは独自の方法で食事を管理していた長友に専属シェフというパートナーが誕生しました。

②長友佑都と加藤超也、山田医師の「長友チーム」の結成

出典元: ロカボフェスティバル2019

当時、糖質の摂取を極端に減らした食事法を取っていた長友ですが、エネルギー不足やメンタル的な不調、試合での瞬発力の低下などを感じていたと話します。加藤はこの面に改善点を見出し、血糖値を上げない程度に糖質量を管理しながら炭水化物の摂取量を増やしていく食事を提供していったのです。まずは毎食ごとに食前と食後の血糖値を計測。その数値のデータを集めながら一食当たりの摂取量をグラム単位で探るというとても細かな研究を進めていきました。また同時にアレルギー検査を行い、体質に合わない食材ははぶいた食事を徹底していったのです。
この食事法を実践していくにつれ日々のパフォーマンスは向上し、以前よりも調子の良い日が増えていることを長友本人も実感していったと言います。

加藤との二人三脚での日々の食事改善を半年ほど継続していた頃、長友の食事法を知った一般社団法人食・楽・健康協会の理事長であり、北里大学北里研究所病院糖尿病センター長である山田悟医師から連絡が入りました。この出会いが長友の食事法を更に進化させることになります。

その時長友と加藤はある課題にぶつかっていました。一食当たりの適正量と考えられる糖質量20~40グラムを摂取しているにも関わらず、長友本人は試合でのスタミナ切れを感じていたのです。その背景には糖質量の不足があるのではと感じた加藤は山田医師と密に連携しながら、糖質量を徐々に上げた食事を提供していったのです。次第に「エネルギーの枯渇感がなくなった」と長友が口にする日が増えていき、結果長友にとっての糖質の適正量の目安を探り当てることに繋がりました。

長友と加藤が二人で取り組んできた食事法の中に山田医師の新たな知見が加わり、試行錯誤の末、より具体的なノウハウが蓄積されて誕生したのがファットアダプト食事法である。

③ファットアダプトで筋肉系の怪我がなくなり、手術後の驚異の回復力を得た

出典元: Galatasaray SK

「新しい食事法を始めて1カ月もしないうちに、脳も筋肉も思い通りに働くようになってきた。集中力も途切れないし、体のキレもスピードも戻ってきた」 と本人は語ります。

周囲を驚かせたのは、2018年の10月末、試合中のアクシデントで肺気胸を患った時。手術後、全治2ヶ月半と医師から告げられた中を一ヶ月も短縮しピッチに戻ったのです。

アジアカップを2ヶ月後に控えたタイミングでの手術を伴う大きな負傷に、珍しく不安を感じていた長友。ここでも力になったのはファットアダプトでした。これまでにも口にするものが体に直結していることを感じていた長友は病室から加藤シェフと山田医師に早期回復に繋がる食のサポートを求めました。

「今までの食事法から何も変える必要はありません。一緒に実践してきたファットアダプトの方法で、いつも通りに脂質とたんばく質を摂ってください」と山田医師は力強く言い切ったのです。

退院後、自宅療養に入り加藤シェフによるファットアダプト食による回復への
サポートがスタート。肺を作っているのは筋肉と同じようにたんぱく質。そして細胞膜を作っているのは脂質。たんぱく質と脂質を積極的に摂取していくファットアダプトは回復力の速度を上げることに直結していました。

出典元: ©Shinji Minegishi

この出来事は日々実践してきた食事法の効果を一層強く実感するものだったと本人と加藤は話します。

④ファッドアダプトを多くの方へ届ける意義

長友本人の身体を実験台のようにして誕生したファットアダプト食事法はアスリートだけに向けたものではありません。糖質を抑えて血糖値の乱高下を防ぎ、良質な脂質を積極的に摂取することによって実践できるこの食事法はたくさんの方の健康の力になるはずです。こちらのサイトでは、毎日の生活の中に取り入れやすいようスーパーの食材で日々実践できるファッドアダプト食事法を提供していきます。

出典元: ロカボフェスティバル2019

writer: ファットアダプト事務局

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